蒼穹の昴(1)

2004年12月2日 読書
浅田次郎の小説が好きだ。
非常に読みやすい。涙もろいからすぐ感動してしまう。
蒼穹の昴もおもしろかった。
中国の時代物の小説。
たぶん今から100年くらい前の清朝末期の話。
宦官(皇族や貴族に仕える為に男の大事なトコロとった人)
の少年が主人公。主人公や周りの人間が懸命に
時代を生きようとする姿が読んでいて泣きそうになった。
どうしようもない宮廷の権力や当時、中国を侵略していた
欧米諸国の絶対的な武力に正面から抵抗し散っていた
若く優秀な官僚。自分や家族のことよりもこの国を
どうにかしなければと思い散っていく。泣いちゃったな。
主人公の妹とその婚約者の処刑のシーンは電車の中で
読んでいたんだけど泣いてしまったよ。
散っていた人達の志は後に受け継がれていて
いくのが救いです。
懸命に生きようとする人の姿はすばらしい。
文庫で四巻あったけど一気に読んでしまった。
よかったです。お勧め。

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