脊髄小脳変性症という難病にかかった亜也さんの日記を本にしたものです。この病気は小脳が正常に機能しなくなり徐々に体を動かすことができなくなる病気です。この病気になると5〜10年以内に亡くなる可能性が非常に高くなるそうです。
 亜也さんはこの病気に中学3年生の時にかかってしまいました。体の機能が失われていく様子を日記に記しています。
 なんで自分はこんな病気にかかったのだろう?、周りの人に迷惑かけて申し訳ない、もっとがんばるなきゃ。。。。と亜也さんの感情に接しているとやりきない気持ちになりました。亜也さんは読書が好きで勉強もできる、将来は人の役に立ちたいと日記に書いてました。この人がもし病気にかかっていなかったら幸せな人生を歩むことできたのになーと考えると涙を誘います。
 亜也さんにひきかえ、自分はなんて一日、一日を惰性で生きているんだろう?自分はカッコ良くもないし、頭の回転も速いわけではないが体は丈夫な方やし、家のしがらみなんかもない。やろうと思えばいろいろ可能性が広がるはずやのに恥ずかしいです。 亜也さんは体の機能は失われていったけど、苦悩したぶん、きっと魂は普通の人よりはるか高みの部分にいけたと思う。
一人でも多くの人に読んでほしい本です。

コメント